札幌キリスト聖餐教会のブログ

 わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。ーイエス・キリスト

教会チラシ ショートメッセージ 「スティーブ・ジョブズ 最後の言葉」

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私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。

他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、いま思えば、仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。

人生の終わりには、お金と富など、私が積み上げてきた人生の単なる出来事でしかない。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。

私がずっとプライドを持っていたこと、富や世間に認められることは、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている・・・・

終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。

 

 スティーブ・ジョブズ氏といえば、私たちの生活にすっかり身近なものとなったスマホの発明者といってもよい、超有名人です。仕事の成功、莫大な富、名声など、この世で幸福の条件と言われている物の全てを、これ以上ないというほど手に入れた彼でしたが、最期に人生を振り返って「喜びの少ない人生だった」と語りました。彼は若い頃から、精神的指導者を求めてインドを訪ね、ヒッピー文化や東洋哲学や座禅などに傾倒していたそうです。富や名声や快楽などの追求に飽き足らず、人間の心の餓え渇きをしずめ、満たしてくれるものをあこがれ求め続けていたのでしょう。

 一方で彼は、期待に添わない従業員を口汚く罵倒して理不尽に解雇したり、会社の共同設立者である親友の報酬を不当に奪い取ったり、若い未婚時代にガールフレンドとの間にもうけた娘を自分の子として認知する事をかたくなに拒み続けたりと、極めて自分勝手で、わがままな面を多く持っていたことが知られています。

 天才ゆえの異端児、変わり者、として語られることの多いジョブズ氏です。しかし、スケールは別として、ある意味では、私たちの誰もが共通して持っている身近な欲望を、極めて素直に、あるがままにさらけ出して、それを貫き通して生きた、平凡な人物だったと言えるのかもしれません。仕事やビジネスを通して自己実現をしたい。業績をあげて富やお金を積み上げ、誇示し、名声を得たい。自分の期待に達しない、意に沿わない者は排除し、追放したい。自分の願いの邪魔になるなら、自分の親友や子供に対する責任や約束であっても、果たすことを拒否したい・・・。彼のように、それを赤裸々にさらけ出し、貫き通すことのできる状況に無いだけで、彼でなくても、こういった自分中心な欲望は、私たちの心の奥底の、正直な思いではないでしょうか。

 しかし、誰もが望む、そのような道を歩み通せたとしても、その先に本当の満足はなかった。死を前にして色あせ、意味をなさなくなる、かりそめの、はかない喜びがあるだけだった。ジョブズ氏はそのように、晩年、病床で告白したのです。

 聖書のある有名な個所で、同じように、本当の満足を求めて自己中心の道をさまよい続けたある人物に向かって、イエス・キリストは、こう語りかけられました。

「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。(聖書・ヨハネによる福音書・4章)」

イエス・キリストを信じる者の罪をゆるし、神の子供となし、神の愛によって心の渇きをいやし、死後の裁きで有罪とされることから解放し、天国の永遠の命の約束を与えようと、神は私たちを招いていらっしゃいます。教会はあなたのお越しをお待ちしています。

*** 札 幌 キ リ ス ト 聖 餐 教 会 ***

日曜日:主日礼拝:午前10時から      第2・第4土曜日:アサフ(讃美歌合唱の集い)

ゴスペルタイム:午前11時から(一般向き)             午後1時30分から

キッズゴスペル:午後1時30分から  毎水曜日:聖書を読む会 午後7時30分から

 〒001-0901 札幌市北区新琴似1条8丁目2-1  ℡ (011)763-3890

         http://sapporo-seisanchurch.info/index.htm

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