札幌キリスト聖餐教会

札幌市北区の小さなプロテスタント教会から、聖書のことばをまっすぐに、わかりやすくお届けします

出エジプト記 16章 「日ごとの糧を、日ごとに受け取る」

マラとエリムで、どんな時も見捨てずに養ってくださる主の御業を経験したイスラエルでしたが、シンの荒野に入って、空腹になると、また不平をこぼしました。「あなたがたは私たちをエジプトから連れ出し、この荒野で飢え死にさせようとしている。エジプトにいた方が幸せだった」と言って、モーセとアロンを責めたのです。

主はモーセに、毎朝、天からパンを降らせ、民を養う、と言われました。モーセは民に主の言葉を伝えました。そして同時に、「自分たちは主のしもべにすぎない。問題は私たちにあるのではなく、あなたがたが主を信頼していないことにある。あなたがたは私たちを責めているようで、実は、あなたがたをエジプトから連れ出された主を責めているのだ。」と警告しました。

夕方になると、うずらが飛んで来て、宿営をおおいました。民はその肉を食べました。しかし、これは毎日のことではなく、主が民の不平を聞かれたことを示す特別な出来事だったと思われます。毎日与えられたのはマナでした。朝、宿営の周り一面に露が降り、その露が上がると、薄い鱗のような白い小さなものが地面に現れました。イスラエル人はそれをマナ(「これは何だろう」という意味)、と名付けました。

マナは毎朝、自分たちに必要な分だけ集めに出る必要がありました。ある者は余計に集め、それを翌日まで取っておこうとしましたが、翌日になると腐って虫が湧きました。しかし主は、安息日(第七日)を守らせるため、その前日の朝には二倍のマナを与え、翌日になっても腐らないようにしてくださいました。それにもかかわらず、ある者たちは主の命令に従わず、安息日の朝にもマナを集めに出かけました。しかしマナは見つからず、主に叱責されました。主はさらに、マナを壺に入れて保存し、主が荒野で民を養われたことを忘れないための記念とするようお命じになりました。

ここには、一度にではなく、日々のために必要な糧が、日ごとに備えられていることが示されています。また、その糧を主の御手から受け取るために、日々労するべき勤めがあることも示されています。そして同時に、主の備えに信頼して、安息日には肉の糧を得るためのわざを休み、主を礼拝し、主に心を向けるべきことが教えられています。

主イエスは、「明日のための心配は無用です」と教えられました。また、「私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください」と日々祈るように教えられました。私たちは、目に見えない神に明日のことを委ねて歩むよりも、目に見える蓄えに依り頼んで安心を得ようとします。しかし主は、そのような偽りの安心を崩されます。そして、神ご自身を拠りどころとして日々歩むことを、私たちに教えてくださるのです。

 

聖書本文

 16:1 ついで、イスラエル人の全会衆は、エリムから旅立ち、エジプトの地を出て、第二の月の十五日に、エリムとシナイとの間にあるシンの荒野にはいった。

 16:2 そのとき、イスラエル人の全会衆は、この荒野でモーセとアロンにつぶやいた。

 16:3 イスラエル人は彼らに言った。「エジプトの地で、肉なべのそばにすわり、パンを満ち足りるまで食べていたときに、私たちは主の手にかかって死んでいたらよかったのに。事実、あなたがたは、私たちをこの荒野に連れ出して、この全集団を飢え死にさせようとしているのです。」

 16:4 主はモーセに仰せられた。「見よ。わたしはあなたがたのために、パンが天から降るようにする。民は外に出て、毎日、一日分を集めなければならない。これは、彼らがわたしのおしえに従って歩むかどうかを、試みるためである。

 16:5 六日目に、彼らが持って来た物をととのえる場合、日ごとに集める分の二倍とする。」

 16:6 それでモーセとアロンは、すべてのイスラエル人に言った。「夕方には、あなたがたは、主がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、

 16:7 朝には、主の栄光を見る。主に対するあなたがたのつぶやきを主が聞かれたのです。あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう。」

 16:8 モーセはまた言った。「夕方には、主があなたがたに食べる肉を与え、朝には満ち足りるほどパンを与えてくださるのは、あなたがたが主に対してつぶやく、そのつぶやきを主が聞かれたからです。いったい私たちは何なのだろうか。あなたがたのつぶやきは、この私たちに対してではなく、主に対してなのです。」

 16:9 モーセはアロンに言った。「イスラエル人の全会衆に、『主の前に近づきなさい。主があなたがたのつぶやきを聞かれたから。』と言いなさい。」

 16:10 アロンがイスラエル人の全会衆に告げたとき、彼らは荒野のほうに振り向いた。見よ。主の栄光が雲の中に現われた。

 16:11 主はモーセに告げて仰せられた。

 16:12 「わたしはイスラエル人のつぶやきを聞いた。彼らに告げて言え。『あなたがたは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンで満ち足りるであろう。あなたがたはわたしがあなたがたの神、主であることを知るようになる。』」

 16:13 それから、夕方になるとうずらが飛んで来て、宿営をおおい、朝になると、宿営の回りに露が一面に降りた。

 16:14 その一面の露が上がると、見よ、荒野の面には、地に降りた白い霜のような細かいもの、うろこのような細かいものがあった。

 16:15 イスラエル人はこれを見て、「これは何だろう。」と互いに言った。彼らはそれが何か知らなかったからである。モーセは彼らに言った。「これは主があなたがたに食物として与えてくださったパンです。

 16:16 主が命じられたことはこうです。『各自、自分の食べる分だけ、ひとり当たり一オメルずつ、あなたがたの人数に応じてそれを集めよ。各自、自分の天幕にいる者のために、それを取れ。』」

 16:17 そこで、イスラエル人はそのとおりにした。ある者は多く、ある者は少なく集めた。

 16:18 しかし、彼らがオメルでそれを計ってみると、多く集めた者も余ることはなく、少なく集めた者も足りないことはなかった。各自は自分の食べる分だけ集めたのである。

 16:19 モーセは彼らに言った。「だれも、それを、朝まで残しておいてはいけません。」

 16:20 彼らはモーセの言うことを聞かず、ある者は朝まで、それを残しておいた。すると、それに虫がわき、悪臭を放った。そこでモーセは彼らに向かって怒った。

 16:21 彼らは、朝ごとに、各自が食べる分だけ、それを集めた。日が熱くなると、それは溶けた。

 16:22 六日目には、彼らは二倍のパン、すなわち、ひとり当たり二オメルずつ集めた。会衆の上に立つ者たちがみな、モーセのところに来て、告げたとき、

 16:23 モーセは彼らに言った。「主の語られたことはこうです。『あすは全き休みの日、主の聖なる安息である。あなたがたは、焼きたいものは焼き、煮たいものは煮よ。残ったものは、すべて朝まで保存するため、取っておけ。』」

 16:24 それで彼らはモーセの命じたとおりに、それを朝まで取っておいたが、それは臭くもならず、うじもわかなかった。

 16:25 それでモーセは言った。「きょうは、それを食べなさい。きょうは主の安息であるから。きょうはそれを野で見つけることはできません。

 16:26 六日の間はそれを集めることができます。しかし安息の七日目には、それは、ありません。」

 16:27 それなのに、民の中のある者は七日目に集めに出た。しかし、何も見つからなかった。

 16:28 そのとき、主はモーセに仰せられた。「あなたがたは、いつまでわたしの命令とおしえを守ろうとしないのか。

 16:29 主があなたがたに安息を与えられたことに、心せよ。それゆえ、六日目には、二日分のパンをあなたがたに与えている。七日目には、あなたがたはそれぞれ自分の場所にとどまれ。その所からだれも出てはならない。」

 16:30 それで、民は七日目に休んだ。

 16:31 イスラエルの家は、それをマナと名づけた。それはコエンドロの種のようで、白く、その味は蜜を入れたせんべいのようであった。

 16:32 モーセは言った。「主の命じられたことはこうです。『それを一オメルたっぷり、あなたがたの子孫のために保存せよ。わたしがあなたがたをエジプトの地から連れ出したとき、荒野であなたがたに食べさせたパンを彼らが見ることができるために。』」

 16:33 モーセはアロンに言った。「つぼを一つ持って来て、マナを一オメルたっぷりその中に入れ、それを主の前に置いて、あなたがたの子孫のために保存しなさい。」

 16:34 主がモーセに命じられたとおりである。そこでアロンはそれを保存するために、あかしの箱の前に置いた。

 16:35 イスラエル人は人の住んでいる地に来るまで、四十年間、マナを食べた。彼らはカナンの地の境に来るまで、マナを食べた。

 16:36 一オメルは一エパの十分の一である。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村